2008年4月10日木曜日

辞書必要

私は51年カナダに居住している。大学も十分行った(9年間)。仕事としては弁護士として31年間しているので、難しい書類など読むのも別に苦にもならない。

先週末にChapters Bookstoreに行ったときについつい、と探偵物の本を買った。P.D. James著。A Taste For Deathというタイトルの本である。まあ、800ページ弱という長編ではあるが、驚きは著者の語学力。二三ページごとに 私は必ず辞書を使わなければ分からないとか今まで見たこともない単語が多くでてくる。"effluvium", "detritus", "patina"などは今まではどこでも出会ったことのない単語である。通常は探偵物などを読むときには辞書などは一度も使ったことがないが、今回だけは SHARPのOXFORD ENGLISH DICTIONARY (電子辞書)が手放せない。。。今やっと173ページを終わったところであるから、800ページ目にたどり着くのは まだ遠い話である。でも従来の辞書よりも電子辞書は使いやすいので助かっている。
2008/4/09

2008年4月9日水曜日

電話対応

ある銀行からの電話メッセージが私の事務所の留守電に残されていた。通常の Jack, Shirley, Mary, Jimとかいう名前であれば、問題ではないのだがどうもこれはEast Indiaとか 中近東から移民して来た人だと思える、名前が残されてあった、スペルをしてくれたり、ゆっくりな話し方で名前を残してくれればいいのだが、早口では全然相手の名前がわからない。

さらに残された電話番号も確りと発音されていない。さらに 「オー(ゼロ)」といっているのか「フォウ(4)」か分からない。ZEROといってくれればこれは問題なく分かるのに。。。

当地の某会社に勤めている友人は誰でも 電話をしたら、 これまた 長々しい応対を 最初になさる。名前、会社名、云々と。。。親切で丁重な 応対とは思うが。。。。

私がもう40年前にVancouver空港で日本航空に旅客係りとして勤めていたときには、確かこのように社内電話ではした記憶がある。
「バンクーバーKI。花野です。」と社内電話であれば、受け取る。
相手は「サンフランKI.田中ですが。。」
ときに KIとは国際空港内のJALの旅客係りという名称である。国内空港であれば、KD。
そして、最後には 電話をした方が「此方はサンフランKIの田中でした。」と言って電話を切った。
覚えていないのは もしかしたら、私は 「バンクーバーKIの花野でした」と言っていたかもしれないが。。。

なにしろ、この「どこから電話をしている」と「誰」は最初と、最後に繰り返されて、メモするのに簡易であった。

今日その銀行のマネジャーから電話があったので、名前と電話番号は確りと誰でも分かるようなメッセージをのこしてくれと伝えたら、「明日の支店スタッフ会議のときにこれは話します」と言ってくれた。

さて次に電話が来るときにはどうなっているかな?

2008/4/08
 

2008年4月8日火曜日

人権法

多くの人は人権法をしっかりと理解していない。カナダでは連邦政府管下にある、人権法と各州政府管下にある人権法がある。例えばBC州では通常でてくるのはBC州の人権法である。

「人種差別」は人権法に違反ではあるが、何時もそうか、と言うと、それは違う。例えば貴方が自分の家に友達などを招待するときには 「はい、日本人だけしか招待しません。白人、中国人、その他は家に入れません」と言ったらどうなるか? 実はなにも法律的には問題は全然ありません。

でも レストラン、公衆にオープンしているプール、学校とかでそういうことをすればそれは人権法違反です。だから人権法に違反するかどうかは、その場所(レストランとか)、事情(人を雇うときには)、アパートを貸すとき、など法律で決められた場所、事情によっては、その様な人種差別は 人権法違反になります。

数年前にVancouverでは 有名はMarine Drive Golf & Country Clubで ゴルフ終了後に酒を飲むバーがありましたが、そこは MEN ONLYという規定でしたので、女性会員ゴルファーが集まって、それは人権法違反であると 訴訟を開始しました。最後にはカナダ最高裁判所までそのケースは行きました。結果は:なにも人権法違反ではない、でした。


理由は簡単なのです。もしも このゴルフクラブが一般の人をいれていたら、それは人権法違反ですが、このクラブはPRIVATE CLUBで会員しかいれないのです。つまり、貴方の家と同じなのです。
誰を入れるかは貴方の勝手です。
VancouverにはSemi Privateなるゴルフクラブもあります。例えば月曜日と水曜日には一般のゴルファーも受け入れるというのがあります。そうなれば、これは違った判決が出ていたでしょうね。。。

自分のこと

カナダに来て51年、UBC大学を最初に卒業して40年、UBCの法科を卒業して34年、弁護士資格を得て33年、と長いカナダでの生活、そして弁護士生活をしてきた。大卒のまえには色々なカナダにおけるバイトもしてきた。夏には山火事を消す仕事もした。まあ 何しろ波乱万丈に変わったしごとをしてきたが 皆さんから 「苦労してこられましたね」とお労わりのお言葉を頂くのであるが、私としたら、「別に苦労したなんて考えたこともない」の若いときに経験です。

よく言われるが「苦労するなら若いときに苦労しておけ」とはよく言ったものですね。そのとおりです。

もう今年は満で68歳になろうとしているSENIRO LAWYERですが、これからこのブログに気がついたことなどを書きこんでいきたいと思っている。

2008/4/07